体外受精・顕微授精に挑戦

不妊治療

人工授精4回目挑戦の記事はこちらから

人工授精4回目もリセットがきて、これ以上やっても同じ結果かもしれない+卵巣嚢腫再発の為、ステップアップを決意しました。

私が体験した体外受精・顕微授精の流れと費用についてお話します。

私は排卵日に採卵してすぐに移植できると思っていましたが、実際移植までの流れの工程がたくさんあり、9月に採卵し移植したのは11月でした。その間、クリニックへ行く日数が多く、仕事との両立がとても厳しい状況でしたが、会社の理解があり、始業時間をずらしていただけるようになりました。

採卵までの流れ

2021年9月13日

生理きたら3日以内にクリニック。

2週間筋肉注射でクリニックへ通うことになると思うと言われ、事前に会社へ相談し時間帯の変更を依頼。

開始1週間のスケジュール

D1・・生理

D2・・クリニック(ホルモンの血液検査+超音波検査+筋肉注射)

D3・・クリニック(筋肉注射) 

D4・・クリニック(筋肉注射)

D5・・クリニック(筋肉注射)

D6・・診察(卵の状態確認後、次の1週間のスケジュール確認)

費用はまとめて出しますが、開始1週間上記の内容で¥36,861。※2021年9月時

D6の診察で連日筋肉注射を打っていましたが、卵が育たず強力な注射へ変更します。

開始2週間のスケジュール

D7~8・・筋肉注射+皮下注射

D9・・診察(筋肉注射+超音波検査+採血)

D10・・筋肉注射+自己皮下注射

D11・・自己皮下注射+点鼻薬

D12・・朝夕処方された薬

D13・・採卵

ここからは、D7で排卵をとめる注射が追加。皮下注射は排卵しない為の注射。皮下注射と点鼻薬は時間が決まっているので自宅や会社で行います。打った注射はクリニックへ返却します。

2週間目の診察内容

D9の再診察

卵が13ミリ→19ミリに大きく育ちました。

左4個右5個育ち9個採卵予定だそうです。

大きさは大きいものが19ミリ、小さくて7~8ミリ。

さらにもう一回り大きくしたいとの事で、筋肉注射1本打って終了。

D13採卵日

麻酔打つので回復するのに時間かかるので、1日お休みいただきました。

取れた卵と精子の状況で、体外受精か顕微授精か決まるみたいです。

採卵結果・採卵までにかかった費用

採卵数13個

卵巣の腫れを防ぐため、小さいもの含めて根こそぎ取ったみたいで、実際受精能力のある卵は10個みたいです。

受精できるか凍結できるかの結果含めて、1週間後に来院。

また、この場で何個体外受精・何個顕微授精にするか決めるらしく、初めてでアタフタしてしまいました。

ちなみに、体外受精は卵に精子をふりかけて様子を見ること、顕微授精は卵に直接針を入れてそこから元気な精子を直接注入することです。

私は子宮内膜症で両方の卵巣の手術経験から、卵がやわらかい可能性があるらしく、顕微授精だとつぶれてしまうのではないかとの見解。

ただ大丈夫な人もいるので、「こればっかりは、やってみないと分からない」そうです。

精子の運動率が26%程なので、顕微授精にまわしたい気持ちもありました。

10個のうち、7個は体外受精3個は顕微授精でお願いしました。

2021年9月当時のクリニックで採卵にかかった費用は¥362,076

重要な部分のざっくりな内訳

体外受精¥210,000

顕微授精依頼3個¥30,000

胚培養¥50,000

精液検査+調整¥13,541

仕事時間もずらし、苦手な注射も自分で行い、採卵までのスケジュールが一番きつかったイメージです。仕事辞めなければいけないようなスケジュールですが、仕事していなければ払えない費用です。

移植までのスケジュール

私の通っていたクリニックでは、採卵して排卵日迎えればすぐ移植という訳ではありませんでした。

冒頭でもお話しましたが、9月に採卵し11月に移植を迎えました。いくつか乗り越えなければいけない試練があります。

試練1:受精卵ができるかどうか

採卵まで仕事の調整や、何回も注射を打ったりと大変だったので、今回ダメでまた採卵になったらどうしようと考えていましたが、採卵結果を聞きにクリニックへ向かいました。

2021年10月2日

採卵結果

回収卵 13個

成熟卵 12個

正常受精 10個

凍結胚 6個

10個中6個の凍結に成功しました。その日の超音波検査で卵をたくさん育てたので、卵巣がまだ腫れているとの事。

正常受精の内訳

体外受精7個→胚盤胞到達3個(内2個:良好胚盤胞)

顕微授精3個→胚盤胞到達3個(内3個:良好胚盤胞)

6個胚盤胞到達で凍結しましたが、1個1個の卵のグレード(成績表みたいなもの)があります。

6個中1個、エクセレント卵

評価:4AA (体外受精ふりかけ法)

6個中2個、グッド卵

評価:5BA・4AB(顕微授精・体外受精)

6個中2個、アベレージ卵

評価:5BB(顕微授精)

6個中1個、アベレージより評価があまりよくない

評価:4BC(体外受精)

次回の移植は4AAのエクセレント卵から移植のようです。

6個の受精卵を凍結した費用は¥70,000です。

試練2:生理待ち問題~子宮鏡検査の予約待ち~

「採卵してから1週間くらいで生理くるかもです。」と言われましたが、現在採卵から10日目、まだ生理来てないです。

チョコレート嚢胞手術後も、ぴったり生理周期通りにきてくれる程、生理周期が乱れたことが、あまりないので今回は少し心配に。生理が終わってから、子宮鏡検査でその予約が曜日と時間が限られているので、中々取れません来週に予約取れましたが、生理が遅れてしまったら中止になってしまいます。

試練3:子宮鏡検査

10月14日 子宮鏡検査

無事に生理がきまして、移植前に子宮の状態をチェックして頂きました。この検査で先生と一緒に私の子宮の状態を確認。

ポリープがないか、筋腫がないか、着床の妨げになるものはないか確認する検査です。

チョコレート嚢胞手術の際、子宮筋腫があることを知りましたが、先生によると「妊娠の妨げになる場所と大きさじゃないので、そのままです」との事。

ただ子宮内膜炎を発症していました。見た感じ白くブツブツしています。

子宮の組織を取って、その検査結果で抗生物質を飲む薬の強さが分かるみたいですが、私は子宮が後傾していたため、組織採取できず、強めの抗生物質を飲むことになりました。

抗生剤を2週間飲んで、次の生理が来たら移植周期に入ります。

移植

採卵から2回目の生理でついに移植が決まります。

2021年

11月6日 D2 超音波検査+採血

11月15日 超音波検査+採血 ここで22日に移植が決定。

11月22日 移植日 4AA

膣錠を処方、妊娠判定後も膣錠が続きます。

内膜は12㎜で無事に移植ができるみたいです。私の通っていたクリニックでは「7㎜以上で移植可能」のラインだそう。

移植はあっという間でした。受精卵が入っていく様子を一緒に確認できて生命の神秘を感じました。

7日以降、クリニックで妊娠判定日となります。この7日がとても長く感じました。

移植にかかった費用は¥89,386

体外受精・顕微授精の総費用

体外受精・顕微授精を決めてから移植日までの総費用

¥673,677

※薬代は別途。保険適用外であった為2週間分2万円程かかりました。

体外受精・顕微授精は市から助成金が出ますので、一部を補助していただきました。

お金も心も非常に厳しい状態の中、無事に移植でき安心しました。無事に着床するように、毎日祈っていたのを今でも覚えています。

まとめ

体外受精・顕微授精で大変だったことは、会社の理解とお金の問題。一通り経験し、卵を育てる採卵までが心身ともにキツイイメージでした。

仕事と不妊治療の両立

仕事をしなければ不妊治療のお金が心配、クリニックへ行く日もその診察次第で決まるスケジュール調整の難しさ。子供を授かりたい一心で頑張りましたが、周りへの迷惑が気になるも仕事は辞められないジレンマ。その分出勤日は一生懸命に頑張りましたが、心苦しい日々を過ごしました。

体外受精・顕微授精で授かれなかったらどうしようという不安もあると思います。お腹で着床までフワフワしている卵ちゃんの事を信じて、できるだけリラックスできる日をおくれるように「あまり気にしない事」も大切だと感じました。それが一番難しいのですが。

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